糸を操り移動するクモを模倣した インフラ点検ロボット
キーワード: 6脚ロボット ワイヤ牽引 自重補償 不整地歩行 SLAM
山岳地での崖崩れを予防するための岩壁の安全度調査や、都市部でのビル等の老朽化を検査するためのインフラ点検では、作業員がロープで直接現場にアクセスし作業を行います。これらの作業は危険であり、専門作業員を育成するコストも大きな問題となっています。 私達の研究グループでは、生物規範型ロボットという、自然界の生物の優れた機能や構造をロボットの開発に取り入れ、性能の向上を図るロボットの研究に取り組んでいます。 現在は、クモの移動様式を参考にして、6 脚歩行ロボットとワイヤ牽引でロボットの自重を補償する移動支援装置を組み合わせ、凹凸のある急斜面を自在に移動できるロボットシステムを開発しています。クモは小さな生物ですが、非常に長い脚と自ら生成した糸を使って自分の何倍もある岩や木を上り下りできる卓越した移動能力を有しているからです。作業員の代わりに危険な作業を行う革新的なロボットシステムです。
- 企業:埼玉大学 オープンイノベーションセンター
- 価格:応相談